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​鎌倉、路の風景より

楽譜は四段スコア形式
4,500円にて販売中です。


第1曲 朝夷奈幻想

2019年6月30日鎌倉、覚園寺三蔵にて収録

 

 



染川真弓, 佐藤慈成(ピアノ)
 三曲からなる組曲で、それぞれに私の下手な短歌(らしきもの)がついています。
    第1曲は「朝夷奈幻想」というタイトルを選びました。いつも濡れている、せせらぎとともにある朝夷奈切通を行き交う人々をイメージして仕上げました。
 なかなか出来ず、何度も書き直したあげく、別のオーケストラ作品とするつもりで昨年書いた「夢の予兆」という作品をこのイメージに合わせて書き直し、連弾曲として完成したものです。
 この曲につけた短歌は次のようなものです。
 五月雨に濡れる朝夷奈切通、熊野の杜にウグイスの声 

第2曲 小町通りスケルツァーノ

戯けた小品という意味で「スケルツァーノ」とつけました。小町通りは…これはみなさんご存じですよね。
 雨上がる、小町通りはにぎわいて、客よぶ声に夏風ぞ吹く 

第3曲 和賀江島セレナー

 鎌倉と逗子の境にある和賀江島は、人工島で、かつての港でした。遠浅の鎌倉の海は船をつけるところが無かったので、ここに人工島をつくり、港としたのでした。鎌倉時代には南宋からの船も来ていたとか…。今日では、満潮の時になんとか波の上に顔を出す程度の「島」ですが、かつては鎌倉に始まる海の路の起点だったのですね。  潮満ちて、波にのまれる和賀江島、いにしえびとの海の路なり 

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